循環器内科では2021年度より診療科固定のFNPが1名配属され活動を開始しております。
当院は大学病院ということもあり、重症心不全や急性心筋梗塞・重症不整脈・弁膜症や心筋症などあらゆる循環器疾患に対応が可能な施設であり、より重症度の高い患者さんは集中治療室(CCU)という病棟に入院されます。
また循環器内科では冠動脈疾患に対するカテーテル治療をはじめ、重度の大動脈弁狭窄症に対する経カテーテル的大動脈弁置換術(TAVI)、僧帽弁閉鎖不全症に対する経カテーテル的僧帽弁形成術(MitraClip)などカテーテルを用いた低侵襲治療を積極的に実施している施設です。
循環器内科FNPは現在主にCCUとカテーテル検査室を活動の拠点としており、CCUでは主に日々刻々と変化する患者状態を的確に把握し、必要な検査・点滴・内服などのオーダーの代行入力や医療処置の介助や代行、緊急入院患者への対応・治療方針の検討などを医師とともに情報共有し協働しております。
【写真1】心エコー検査の実施
またカテーテル検査室においては各検査・治療の助手として参画し検査・治療が安全かつ迅速に行えるようサポートしております。
【写真2】心臓カテーテル治療の助手
【チーム医師より一言】
循環器内科では心臓カテーテル手術(PCI・EVT・SHD・アブレーション・ペースメー
カー)のみならず、急性心筋梗塞や重症心不全の患者さんに対するCCUでの集中医療
などその業務は多岐に渡ります。今後社会の高齢化により、心臓血管疾患の患者数
は益々増加することが予想され、医療ニーズも増えることは間違いありません。そ
のような背景から2017年8月に心臓血管外科との協力体制が更に強化され、心臓血管
センター(A棟9階)が開設、両科の病棟が統合されました。2021年現在、我々は年
間約600例のPCI(うち250例は緊急症例)、50例の経カテーテル大動脈弁留置術
(TAVI)、350例のアブレーション治療を行っており、全国の大学病院でも屈指の症
例数を誇っています。また今後も症例数は増え続け、心臓移植適応の重症心不全症
例に対する植込み型補助人工心臓も開始される見込みです。そのような中で2021年
度から新たにFNPが我々のチームに加わりました。心臓カテーテル手技中のデバイス
準備や補助、CCUでの処置や入力はもちろんのこと、カンファレンスにも参加しスタ
ッフと情報を共有して頂くことで現場は本当に助かっています。働き方改革が謳わ
れている現在、もはやFNPは我々にとってなくてはならない存在と言っていいでしょ
う。循環器診療に興味を持ち、情熱をもって働いて下さる後輩FNPの皆様を心より歓
迎致します。ぜひ一緒に心臓病と戦っていきましょう。
(循環器内科准教授・医局長 村松 崇)
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