FNPによるPICC挿入実績

更新日:2020年10月31日


PICC (Peripherally Inserted Central venous Catheter)とは、末梢挿入型中心静脈カテーテルのことを言います。簡単に言うと腕から挿入する中心静脈カテーテルです。

絶食時、抗がん剤を使用する時、血管が細い人で点滴がとりにくい場合や1週間以上継続的に点滴加療が必要な時などに、心臓の近くの血管までカテーテルという細い管を挿入します。太い血管(中心静脈)まで挿入することで、一般的な点滴とは違い、簡単に血管外に漏れることがなくなるため、抗がん剤や抗生剤などの薬剤を確実に投与することができ、濃度の高い栄養を投与することができます。また、一般的な点滴とは違い、基本的に定期的な入れ替えは必要ありませんので、何度も点滴の針を刺される苦痛もなくなります。さらに、点滴の投与だけでなく採血も可能になります。

 当院では、院内のPICC挿入のほとんどをFNPが担っております。2015年4月から2020年3月までに1407件挿入しており、成功率は97%です。首の内頸静脈や足の付け根の大腿静脈から挿入するカテーテルよりも合併症が少なく、挿入後の体位制限も少ないことからPICCの需要は高まっており、PICC挿入件数は年々増加傾向です。現在では消化器外科、救急総合内科、心臓血管外科などの17診療科の医師より依頼を受けて実施しております。

 FNPによる挿入を始めて2020年度で6年目となりますが、大きな事故には至らず、安全に実施することができています。その背景として、当院ではPICC挿入時に院内設置の委員会で認められたインストラクターのFNPもしくは医師が、必ずインストラクターではないFNPとともに実施し、安全に実施できるよう努めているということが挙げられます。また、新入職者はシュミレーショターを使った研修を修了してから実施しております。インストラクターFNPの数も増加してきており、数年にわたりインストラクターをお願いしてきた緩和医療科の医師の負担の軽減することができてきています。

 2020年度も2019年度を上回る数の依頼を受けて実施しています。FNPとして、今後も患者さんに安全にPICC挿入を行っていきたいと思います。