「What's FNP ? 」
FNPとはFujita Nurse Practitioner(藤田診療看護師)の頭文字をとったものです。
FNPは大学院修士課程(NP教育課程)を修了しており、医師不在時等においても迅速かつ安全な医療を提供できるよう、あらかじめ作成した手順書(*1)に沿って特定行為(*2)をはじめとする診療行為を行うことができる看護師です。
当院ではNP養成大学院を卒業し、特定行為38行為21区分すべてを実施することができ、日本NP教育大学院協議会が実施するNP資格認定試験に合格という3条件を満たす看護師をFNPとして採用しています。現在では28名のFNPが中央診療部FNP室に所属しており、外来から病棟、手術室、集中治療室と各診療科において幅広く活動しています。
FNPとして入職後1~2年目は、各診療科のローテーション研修を行っています。1年目は幅広い知識と技術の習得や臨床推論を深めるとともに、日常診療の中でNPの役割を認識し自覚することを目的に1~2か月単位での短期ローテーションを、2年目は病院のニーズや個人の希望をもとに将来的な診療科固定を視野に入れた3~4か月単位でのローテーションを行っています。3年目以降は基本的には各診療科に固定配属となっており、心臓血管外科、消化器外科、麻酔科、救急総合内科、脳神経外科、循環器内科などでそれぞれ活動しています。
当院でFNPが活動を開始して9年目を迎えますが、FNPの存在が各診療科で認識されており、今ではローテート先や固定配属先も増えつつあります。また、各診療科のみならず院内でのFNPとしての役割も増え、現在ではBLS(一次救命処置)やICLS(二次救命処置)のインストラクターやPICC(Peripherally Inserted Central venous Catheter:末梢留置型中心静脈カテーテル)挿入、特定行為区分研修の講師、看護大学での授業なども担当しています。
2020年度からは藤田医科大学岡崎医療センター開設に伴い、新病院でも活動を開始しており今後ますますの活躍が期待されています。
当院では一緒に働く仲間を募集しております。興味のある方からのご連絡をお待ちしております。
※1 手順書とは
医師又は歯科医師が看護師に診療の補助を行ってもらうために、その指示として作成する文書であり、「看護師に診療の補助を行ってもらう患者の病状の範囲」、「診療の補助の内容」等が定められているものです。
※2 特定行為とは
診療の補助行為であり、看護師が手順書により行う場合には、実践的な理解力、思考力及び判断力並びに高度かつ専門的な知識及び技能が特に必要とされる38行為21区分です。
- 特定行為38行為21区分 厚生労働省ホームページ -
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000050325.html