岡崎医療センター

更新日:2020年11月11日

藤田医科大学岡崎医療センターのご紹介

 藤田医科大学岡崎医療センターは、24時間365日手術や入院治療を受け入れられる二次救急医療機関です。当院は、母体である藤田医科大学病院との連携もあり、特有の高度専門医療にも精通した病院として2020年4月7日に開院しました。また、当院が位置する愛知県西三河南部東医療圏の人口は43万人で、対人口10万人一般病床数は375と全国平均の702より大幅に少ないです。さらに、この地域の救急搬送は約16000件/年で、三次救急医療機関 (715床)が60%を対応し、20%は圏外へ搬送されています。こうした実態から地域の救急医療崩壊を防ぐため、当院が新設されました。現在、当院の立ち上げに際して、常勤FNP3名に加えて、藤田医科大学病院から非常勤FNPが当院の業務を支援しています。

 当院は、病床数400床と本院の約1/4の規模の病院であり医師の数も限られており、必然的にその働き方を検討する必要が生じています。また、当院ではより効率的に診療を行うため、将来的にER-手術室-ICUの一体化運用を目指しています。


日常業務の実際

FNPの実務として、ERでは救急患者や外来患者に対する初期診療を行い、開院した2020年4月7日~9月30日までのER全患者は3616件(24.6件/日)で救急車対応2156件(14.7件/日)でした。FNPの初期診療は858件(5.8件/日)で救急車対応545件(3.7件/日)でした(下図)。救急搬送は平均431件/月で約5200件/年が予想され、前年度同医療圏の救急搬送率32.3%に相当することから、今のところ新病院設立の意義を果たせているのではないかと考えています。


図 

2020年4月7日~9月30日における

救急車台数とwalk-in(救急車以外の方法で来院された患者さんの数)


 麻酔科へは2回/週出向しており、手術に関する業務調整及び麻酔介助を行い、ICUでは人工呼吸器使用患者の搬送や末梢留置型中心静脈カテーテル(Peripherally Inserted Central venous Catheter; PICC)の挿入をベッドサイドで行っています。病院全体では、各診療科から依頼されるPICCの挿入を透視室にて行っており、入院患者の急変対応なども担っています。


《チームの医師よりひとこと》

治療分野の多職種連携の要(かなめ)としての役割

 救急部と集中治療部の部長として従事して6か月になります。ほとんどの救急患者は30床のHCUに緊急入院しています。さらに10室の手術室で実施された手術症例と重篤な病態となった内因性疾患患者を10床のICUで対応しています。400床の病床のうち40床をICUとHCUで占めていることからもこの病院が地域の急性期疾患を担うためにデザインされていると感じます。ERやICUで傷病者をトリアージして効率的な運用を目指しています。他病院からの赴任でしたのでFNPの人たちの潜在能力には脱帽の観があります。開業して6か月ですがERでの初療、手術室でのマネジメント、PICC留置などに従事していただいています。病院自体の業務が拡大拡充していく過程で、手薄の領域が次々に顕在化していています。FNPの皆さんが働いているフロアがいくつもありますので面というより3次元の空間で活躍しているように見えます。当院のサイズメリットを活かしてFNP部門を開設して、治療分野の多職種連携の要となってい頂きたいと思っています。(救急科 教授 有嶋拓郎)