総合消化器外科

更新日:9月30日

 総合消化器外科では、FNPも医師とともにチームの一員として病棟毎にチーム分けされています。消化器外科は3病棟あり、1チームあたり約40名の患者さんを受け持ち、医師と全体回診を行い、患者さんの状態把握をしながら情報共有しています。  

 病棟業務では、処置回診や、医師不在時に患者さんの異常時対応などを行っています。医師不在時に患者の状態変化を認めた場合、採血、造影CTなどの必要な検査を入力し、検査結果を総合的に判断し、治療方針を踏まえて医師と相談しながら抗生剤の選択などの薬剤投与や処置を行います。特定行為はもちろんですが、特定行為以外の処置も医師の直接指示のもと実施しています。

 多く実施する処置として、PICC(末梢留置型中心静脈カテーテル)挿入、CV(中心静脈カテーテル)抜去、各種ドレーン抜去【写真①】などのドレーン管理、抜鈎・抜糸、縫合などがあります。特定行為外医行為ですが、写真のような腹水穿刺【写真②】なども実施します。

【写真①】

ドレーン抜去

手術の時に腹部に留置したドレーン(細いチューブ)は術後数日以内程度で不要になれば抜去します。

左の写真はドレーン抜去してするところです。



【写真②】

腹水穿刺

多量に溜まった腹水(腹部の腸管周囲に貯留した水)を抜くために細いチューブを挿入しているところです。









 総合消化器外科ではPICC挿入【写真③】を必要とする患者さんが多く、FNP全体のPICC挿入件数の半分以上を占めており、年間およそ350件挿入しています。

 診療部に所属し医師とともに行動できるため、医学的知識を深めながら、より詳細に患者さんの病態把握ができ、医師と同じ視点でのアセスメントができています。

【写真③】

PICC(末梢留置型中心静脈カテーテル)挿入

消化管疾患などで口からの食事摂取ができない場合や腕の静脈が細く点滴が難しい場合、PICCを挿入するとがあります。




手術助手として、腹腔鏡(カメラ)助手【写真④】や閉創【写真⑤】、ロボット支援下手術の助手などを実施しています。カメラ助手やロボット支援下の手術には、食道、胃、大腸や肝胆膵の手術があり、消化器全体の疾患に関する手術の助手をします。2019年度のFNP参加手術件数は、消化器外科専属FNPで年間215件、1週間あたり4件でした。

【写真④】

腹腔鏡下手術におけるカメラ助手

近年、体への負担が少ない腹腔鏡手術が多くなっていますが、腹腔鏡手術において腹腔鏡(カメラ)操作は術者の目となる重要な役割です。

医師1名とFNP1名で手術を行うこともあります。


【写真⑤】

閉創

手術の最後に傷を縫い閉じる際も、医師1名とFNPとで行うことができます。




 

 診療部に所属することで、時間もある程度融通がきくため、助手が必要とされる時にタイムリーに手術へ参加でき、診療チームの一員として活躍しています。


《チームの医師よりひとこと》

総合消化器外科でのFNPの役割について

 総合消化器外科でのFNPの役割として助かっていることは、①看護師時代でのリーダー業務の経験からコンパクトに患者情報を取りまとめ、チームの先生それぞれに的確に情報を伝えて看護師を含めて正確な情報共有ができること、②術前、術中、術後と手術患者様を入院から退院まで一連の流れとして関われることにより、術後の患者様の状態に変化が起きた場合に血液検査、CT等適切な検査をアレンジして、自身でアセスメントをした上で医師に状況報告できること。プランとして必要であれば腹腔穿刺、胸腔穿刺、CVカテーテル挿入ができること、③癌の再発患者様に対して看護、治療両方向の視点から見ることができ、いわゆる中間職として患者様に関われること、などがあります。もちろん医師への報告、指示の元ではありますが、ある程度自立したチームの一員として働いてもらっています。今後藤田医科大学総合消化器外科を発展させる上で、さらなるFNPの力が必要ではないかと考えております。(総合消化器外科 棚橋義直)